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自己分析は“重なり”を見よ、マネジメントは“ズレ”を埋めよ:must・will・canの実践思考

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自己分析は“重なり”を見よ、マネジメントは“ズレ”を埋めよ:must・will・canの実践思考

プロジェクトマネジメントにおいて、タスクの進行や成果物の品質は、単なるスケジュール管理や工数見積もりだけでは担保できません。

重要なのは、「やるべきこと(must)に対して、どれだけ実行可能なスキル(can)や意思(will)が備わっているか」という視点です。

これは本来、自己分析などで使われる「must・will・can」というフレームワークですが、プロジェクト体制の評価・改善にも有効に機能します。

mustに対するcan/willの整合性が鍵

プロジェクトが抱えるべきタスク(must)が明確でも・・・

  • 適切なスキルや経験を持った人材(can)が不足していたり
  • メンバーの意欲(will)が低下していたりする場合、
    成果の安定性・スピード・品質すべてに影響を及ぼすでしょう。

また、メンバー個々の「can」や「will」が十分であっても、

  • 環境面(作業環境・プロセス)や
  • 役割分担・フォロー体制などに課題があれば、
    その力は発揮されません。

個人でmust・will・canを自己分析で使う場合は、これらの重なりを特定しますが、プロジェクトマネジメントにおいては、mustに対してwillやcanが重ならないギャップにフォーカスして考えます。

ギャップは「自然に埋まらない」

特に注意したいのは、「must・will・can」のどこかにギャップがある場合、それは放置しても自然には埋まらないという点です。

たとえば:

  • スキル不足を教育や補完要員でどうカバーするか
  • 意欲の低下をどうキャッチアップし、再点火するか
  • 同じタスクに複数名が関わる場合の調整工数や役割の最適化

こうした対応は、地味で面倒な仕事だと思います。

しかし、このギャップを早期に見つけ、対策を講じることこそが、プロジェクト全体の健全性を保つのに有効です。

自己組織化に頼りすぎない

アジャイルや保守系のプロジェクトでは、時間の経過とともにチームの自己組織化が進み、管理負荷が軽減されるケースもあります。

しかし、どんなに自律性の高いチームであっても、変化に応じて「テコ入れ」や「ギャップのカバー」は必要になります。

プロジェクト環境は常に変化する。

だからこそ、定期的にmust・will・canの整合性を確認する。現場にフィットした打ち手を講じていく。という所作がプロジェクト成功率を左右すると言えるでしょう。

おわりに

「must・will・can」というシンプルなフレームワークは、プロジェクトの進捗や体制を見直すうえで、非常に有効と考えています。

技術的なマネジメント手法も重要ですが、そもそも根本的にやるべきことが、できる人に、やりたい気持ちで任されているかという基本を見直すことが、チームのポテンシャルを最大化する鍵になるのではないか。そのように考えます。

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