プロジェクトマネージャーをしていると、毎日のようにメンバーから進捗報告や困りごとの連絡が入ります。
ただ、すべてを深掘りしていては時間がいくらあっても足りません。
だからつい、
「これはスルーしても大丈夫そうだな」
と判断してしまうことがあります。
しかし、その「大丈夫そう」という思い込みが、後から大きな問題となって返ってくることも。
PMの腕の見せどころは、
何を掘り下げるか
の見極めにあると言えるでしょう。
表面的な報告だけで判断する危うさ
報告の中には、
表面的には軽く見えるものがあります。
経験豊富なPMほど、「これはよくある話だから大丈夫」と過去の経験で判断してしまいがちです。
しかし、その裏側には重大なリスクが潜んでいる場合があります。
大切なのは、報告の中身だけではなく、
- どの経路で
- 誰から
- どんなタイミングで上がってきたのか
という報告の上がり方にも注目することです。
実際にあった事例
先日、ソースコードのマージを担当しているメンバーから、こんな報告がありました。
「コンフリクトが多くて困っています。」
コンフリクト(マージ時の衝突)は、開発現場では珍しいことではありません。
正直、その瞬間は
「まあ、よくあることだし、対応できるだろう」
とスルーしそうになりました。
ですが、念のためもう少し詳しく話を聞いてみたところ、驚くことが判明しました。
別の担当者が構成管理ルールを守らずに作業しており、それが原因でコンフリクトが頻発していたのです。
もしあの時、報告を軽く流していたら、ルール違反は放置され、後からもっと大きなトラブルに発展していたかもしれません。
何が問題だったのか
このケースの反省点は、最初の時点で「コンフリクトはよくあること」という先入観で判断してしまったことです。
- 報告の中身(事象)だけを見てしまい、背景や経路を見落としかけた
- 「適切な担当者・プロセスからの報告か」という視点が欠けていた
この経験から得た教訓
- 報告は内容だけでなく、どう上がってきたかにも注目する
- 一見よくある事象ほど、その裏に異常が潜んでいるかもしれない
- 報告経路・報告者・経緯を含めて全体像を確認する習慣を持つ
キャッチフレーズにするなら、こうなります。
よくあることほど、よくないことが隠れている。
まとめ
プロジェクトマネージャーの仕事は、表面的な事象を処理することではなく、潜在的な問題を発見し、未然に防ぐことです。
そのためには、経験だけに頼らず、観察力と質問力でアンテナの感度を高める必要があります。
報告の上がり方にまで注意を払えば、見えないリスクを早期に察知し、プロジェクトを安全に進めることに繋がると考えます。