特に、関係者同士の条件が食い違っていると、
お互いが相手の決定待ち
という状態に陥ることがあります。
この状態は、一見静かに見えても、プロジェクトの進行を確実に遅らせます。
今回は、実際にあった「待ち合い状態」の事例と、その解消法を紹介します。
問題提起
意思決定の順序や条件が明確でないまま進めようとすると、
- 自分はAが決まらないとBを決められない
- 相手はBが決まらないとAを決められない
という、まるで無限ループのような状態が生まれます。
これは単なる意思疎通不足ではなく、依存関係の整理不足が原因です。
実際の事例
あるプロジェクトでのことです。
私が担当していたのは新機能の仕様確定(B)でした。
ただ、その仕様を決めるには、別チームが担当しているシステム構成(A)が決まっている必要があります。
一方、相手チームのリーダーは、システム構成(A)を決めるには私たちの仕様(B)が固まっていないと決められない、と考えていました。
つまり――
私:Bを決めるためにAを待つ
相手:Aを決めるためにBを待つ
この結果、両チームがじっと相手を待つだけの状態に。
時間だけが過ぎ、進捗ゼロという非常に危険な状況になっていました。
何が問題だったのか
- お互いの「決定条件」が共有されていなかった
- 依存関係が整理されていなかった
- 誰も順番を決める役割を担っていなかった
解消のきっかけ
この状態を打破するために、私はこう切り出しました。
「私にとってはAが決まらないとBが決まらないんです。
そちらもBが決まらないとAが決まらないんですよね?
では、Aを仮決めして先に進めませんか?」
結果、相手も同意してくれ、Aを暫定で決定。
Bの仕様決定もすぐに進み、プロジェクトは再び動き出しました。
教訓
「待ち合いは進まない、順番を決めて進めよう」
- 依存関係を可視化する(AがBに依存、BがAに依存、など)
- 会話の中で「何が決まらないと何が決められないか」をはっきりさせる
- 必要なら仮決めで進行する
まとめ
プロジェクトでは、関係者が善意で待ち合ってしまうことがあります。
しかし、そのままでは進捗ゼロという最悪の停滞に陥ります。
順番を決めることは、スピードを取り戻す第一歩。
依存関係を明確にし、必要なら仮決めで進めることで、停滞は解消できます。
以下も類似事例の記事となるので参考にして頂ければと思います。
※こちらは準備OKで相手を待ち続けて痛い目に遭った時の教訓の話です。